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セイコー プレザージュ Style 60's

ミッドセンチュリーのセイコー クロノグラフをベースにした2タイプの新しいノンクロノグラフ・モデル。

クイック解説

インスピレーションにはさまざまな形がある。時計の世界では、オマージュというとヴィンテージ時計のコピーになってしまうことが多い。しかし先週、セイコーは「Style 60's」を発表した。これは、拡大したプレサージュラインの新シリーズで、紛れもなく「ドン・ドレイパー(1960年代アメリカが舞台のTVドラマの主人公)時代の日本」というテイストを感じさせる。これらの時計はオマージュの中でもユニークな存在だ。

 つまり、日付機能をもたないクロノグラフモデルからインスピレーションを得た、日付表示付きウォッチなのだ(先ほども言ったが、ユニークさがある)。このシリーズは2つの異なるモデルで登場した。1つはシンプルな時刻・日付表示モデル、もう1つは24時間サブダイヤルを備えたスケルトンモデルだ。

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「Style 60's 」は、アーストーンのダイヤルバリエーションに加え、 ヴィンテージ感のある風防やベゼルデザインを採用している。今年初めに発売されたアルピニストのように、セイコーは魅力的なデイリーウオッチを次々と発表してきた。

ファースト・インプレッション

 新シリーズ「 Style 60's」は、1964年に発売されたセイコーのクラウン クロノグラフからインスピレーションを得ている。この時計を再現して発売することも可能だったが、セイコーは別の道を選んだ。

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1964年に発売されたオリジナルのセイコー クラウン クロノグラフ。

 このデザインは、最高のカバーソングのようなものだ。原曲の雰囲気を受け継ぎながらも、別のものを生み出し、全体としてより面白いものになっている。オリジナルをコピーしてよりよい曲を作ることはできないから、創造を加えて再現するのが一番なのだ。

 直径40.8mmのケースサイズは、大型化しがちなセイコーの中では非常に優れている。ケースの全体的な形状は、下向きに傾斜したラグが特徴的で、装着時に手首を包み込むようなデザインになっている。また、ストラップの交換を容易にするラグホール(!)も装備されている。

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標準的なスムースベゼルの代わりに、セイコーは60秒(または分)の目盛りが付いた固定式(おそらくアルミニウムまたはスティール)のベゼルを採用した。このベゼルは薄く、初期のオメガ シーマスター300を彷彿とさせるが、ドレッシーになりがちなパッケージにカジュアルなスポーティさを加えている。

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時刻・日付表示モデルにはセイコーの自社製Cal.4R35を、スケルトンモデルには24時間表示を追加した4R39を搭載している。どちらのムーブメントもこの価格帯のセイコーウオッチでは一般的なもので、時間を知るという点では十分な機能を備えている。