ブレゲは2022年のバレンタインデーに向けて、エッグ型のレディスウォッチ「クイーン・オブ・ネイプルズ」の新作モデルを発表した。愛を思わせるカラーリングと、ハート型のスモールセコンドが目を引く本作は、世界限定28本の希少な作品だ。
愛をイメージした深紅のクイーン・オブ・ネイプルズ
ブレゲが女性のためにデザインした「クイーン・オブ・ネイプルズ」コレクションは、ナポレオンの妹でナポリ王妃となったカロリーヌ・ミュラのために、1812年に作られた歴史上初の腕時計からインスピレーションを得ているものだ。楕円形のケースが最大の特徴であり、宝石のセッティングやラッカー仕上げなど、そのすべてが女性らしさを称えている。
今回発表された新作「クイーン・オブ・ネイプルズ 8905 バレンタイン エディション 2022」も、その例外ではない。2022年のバレンタインデーを記念してデザインされた、わずか28本のみ製作されるこのモデルは、さりげないロマンチックをまとった優雅な魅力を演出している。
空をイメージしたという文字盤はホワイト マザー オブ パールで作られており、この独特の模様で雲を表現している。12時位置には約45時間のパワーリザーブを示す“愛の軌跡”があしらわれている。その下にあるムーンフェイズのディスクにはホワイトゴールドを使用し、ハンマリング加工によって月を立体的に表現している。
文字盤下部にあるチャプターリングには、ブレゲの象徴とも言えるマシンで彫られたギヨシェ模様を施されている。文字盤の素材が天然のホワイト マザーオブパールであるため、光の加減や見る角度によって様々な表情を見せる。また7時位置のスモールセコンドはシルエットをかたどったハート型になっており、本作の魅力のひとつである。
ホワイトゴールドのベゼルとケースのフランジには合計で128個のダイヤモンドが散りばめられ、バレンタインの高揚する気分を表しているかのようだ。情熱的な愛の象徴である赤は、ルビーをセットしたリュウズにも用いられ、象徴的なアクセントとなっている。また、赤のアリゲーターレザーを使用したストラップには、28 個のダイヤモンドがあしらわれた三つ折りのホワイトゴールドフォールディングバックルを組み合わせている。
今作には自動巻きの自社製ムーブメント、キャリバー537DR2が搭載されている。シリコン製ひげゼンマイを採用し、269個の部品から成るムーブメントのパワーリザーブは約45時間となっている。プラチナ製のローターにはギヨシェ模様が全体に施されており、繊細に装飾されたムーブメントと同様に、トランスパレント仕様のケースバックから鑑賞することが可能だ。