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失われた部品を求めて──1960年代の"ヴィンテージ・ロレックス"はいかにして命をつないだか?

私の奥底で震えているのは、イメージであり、視覚的な思い出であるにちがいない。それがこの味に結びつき、その味のあとに従って、私のところにまでやってこようとつとめているのだ。(中略)町も庭も、私の一杯のお茶からとび出してきたのだ。『失われた時を求めて』第一篇『スワン家の方へ』第一部「コンブレー」(マルセル・プルースト著・鈴木道彦訳/集英社文庫・第1巻より)来歴不明の"エクスプローラーもどき"が搭載していたのは、由緒正しいCal.1560。ミーンタイムスクリューを備えた最初の1500系キャリバーで、オリジナルのRef.1016も搭載していたもの。定期的なOHを受けてきた個体のようだ。GQ関係者がミラノで入手したというヴィンテージのロレックス「エクスプローラー Ref.1016」。「ちょっと見てほしい」と編集部から依頼を受けて送られてきた画像を見た第一印象は、あまりスジの良くない個体のよう、というものだった。保管状態が悪く傷だらけなうえ、ラグがひどく痩せてしまっている。元の形状が変わってしまうほど、過度の磨きが加えられてきたようだ。当時モノのエクスパンションブレスもスプリングが伸び切ってズルズルだ。それでも新オーナーは、予算をかけ過ぎずにメンテナンスして使いたいという。しかしここで大問題が発覚する。お約束のシリアルナンバーチェックをしてみると、年代が合わないのだ。90万台のケースシリアルは、おそらく1952年頃に製造されたものと類推できるが、そんな時代にRef.1016なんて存在しない。要するに適当なケースのナンバーに打ち替えて、ダイアルまで描き替えた"エクスプローラーもどき"だったのだ。このつぎはぎの個体はロレックスと言っていいのだろうか。さぁ困った。これでは正規メンテナンスに持ち込んだ瞬間にブラックリストは確定であり、そもそも1960年代の製品の正規メンテナンスはとっくに終了しているのだ。
ロレックス 時計 ヨットマスター 169623

ヨットマスターのレディースサイズのコンビモデルです。
レディースサイズのスポーツモデルは唯一ヨットマスターだけ。
ロレックス 時計にスポーティーなテイストを求めるのでしたら、うってつけの一本です。

カテゴリーロレックス ヨットマスター(N品)
型番169623
機械自動巻き
材質名ステンレス・イエローゴールド
タイプレディース
文字盤色シャンパン
外装特徴回転ベゼル
ケースサイズ29.0mm
機能デイト表示
付属品内・外箱
ギャランティー

 



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